Volatimeshipを用いた香り立ちのリアルタイム測定 入浴剤編 | 理化学製品の株式会社バイオクロマト | 理化学製品の株式会社バイオクロマト

Volatimeshipを用いた香り立ちのリアルタイム測定 入浴剤編

アプリケーション

はじめに

日本には、端午の節句には菖蒲を、また無病息災を祈って冬至には柚子を風呂に入れる習慣・文化がある。日常においても、その日風呂に入れる入浴剤を選ぶ時間は、楽しいときであり、入れた後に広がる良い香りは、一日の疲れを忘れさせてくれる。
心地よい香りの本質とは何か?従来より香りの分析には、GC/MSが用いられているが、優れた分析手法である反面、迅速なスクリーニングや香り立ちなどの秒単位での経時変化を測定する用途には適していない。
一方で、大気圧イオン化法の一つであるDARTイオン源を利用したVolatimeship DART-MSシステムでは、香り立ちのリアルタイム測定をおこなうことができる。
本報では、質量分析計の脇に入浴時の環境を再現し、入浴剤を風呂に入れた際に広がる香り立ちをリアルタイムに測定したアプリケーションを紹介する。

 

試料

柚子の香りの入浴剤(2種:A社品 B社品)

 

方法v005_figure1

分析システムは、DARTイオン源と質量分析計の間に、Volatimeshipを接続して構成した(Figure 1)。
Volatimeshipにセパラブルフラスコを接続し、フラスコ内に40 ℃のお湯を入れ、冷めないようにホットプレートで保温した。Backgroundを測定した後、入浴剤を投入し、広がる香りを測定した。

 

 

Figure 1. 実験装置の模式図と写真   
(左) 模式図 (右) 写真

結果

入浴剤投入後、香り立ちが安定した時点 (約30秒後) のマススペクトルをFigure 2に示した。同じ種類の香りの製品であっても、配合されている揮発性成分の種類や配合比 (強度比) に違いがあることがわかることから、迅速なスクリーニング手法として応用できることが期待される (測定時間:1分以内) 。
さらに、各々の入浴剤に特徴的な成分の投入後1分間までの放出挙動をFigure 3に示した。この様に、各成分の放出挙動を経時的なプロファイルとして把握することができるため、機器測定によるデータを官能評価などの他の評価法と合わせて用いることで、商品開発時や販促活動時の商品の差別化・製品の特徴づけに活用できることが期待される。

v005_figure2

Figure 2. 投入30秒後のマススペクトル


v005_figure3Figure 3. 各成分の放出挙動

 

 

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「DART-MS分析用 フレーバーリリース計測デバイス Volatimeship」についてはこちら

 

 

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