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コンビニ・エバポ第20弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

突沸リスク回避の課題は、コンビニ・エバポで解決出来ました

今回は有機化学をナノ材料へ生かす研究をされている先生にお話を伺いました。
(インタビュー先:京都大学 大学院人間・環境学研究科 小松研究室 教授 小松 直樹 先生)
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小松先生の研究内容

主に有機合成化学の学術的な背景を活かし、医療応用を目指したナノ粒子の機能化について研究しています。

コンビニ・エバポの活用方法

ほぼ毎日使っており、カラムで分離したものをエバポレーターで濃縮し、溶媒を完全に除去するために、コンビニ・エバポを利用しています。

<溶媒・容量等の実験条件>

通常は数 mL の容量を処理し、有機溶媒ではTHF、ヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルムなどが多く、
医療応用に関する材料では、水系もよく使用しています。

導入前の課題

これまではロータリーエバポレーターでしたが、最終的にサンプル瓶で保存する必要があった為、ナスフラスコ内にコネクターを接続して作業していました。
その為、突沸してしまい、もう一度作業する必要が増えて、大幅ロスとなっていました。

<突沸の原因と発生頻度>

まあ、10回に1回程度の割合でしょうか。
当時は例えば、4 ccのサンプルを乾燥して保存するまでの時間がおおよそ25分でしたから、その分をロスしてしまうことになる為、突沸リスク回避が重要課題でした。
また、出来るだけ保存用のバイアル瓶を不必要に大きくしたくなかったので、学生もバイアル瓶の容量に出来るだけ多量を入れようとしていた為、そうすると突沸しやすくなっていたと考えられます。

コンビニ・エバポ 導入のきっかけ

「これをやるには、これが必要だ」という課題を解決出来るアプリケーションなどをインターネットや他の先生から情報を得たりしているうちに、コンビニ・エバポのデモ機で検証してみることに致しました。
実際にデモをしてみて、これまでの突沸リスク回避の解決に繋がることが判明した為、購入しました。

実際使ってみて感じたこと

突沸リスクを回避出来て、簡単に作業が行える点が良いと感じています。
保存用サンプル瓶そのままで濃縮が行えることから、突沸リスクがなく、作業時間も10分位に短縮されて、作業がより簡便になりました。
当研究室では、有機材料化学は入り口として、医療へ応用することを出口と捉えています。
素材を機能化するにあたり、有機合成は必要となり、コンビニ・エバポのような突沸リスクを回避出来て、サンプル瓶でそのまま濃縮が行える装置は便利と感じています。

取材者のコメント

今回お話を伺った小松先生の研究室では、医療へ応用可能な有用な素材を追及しており、特に有機化学からナノ材料へ繋げていく過程の合成で、コンビニ・エバポをご活用頂いておりました。
小松先生の研究室では、出来るだけ効率良くサンプル瓶で保存したいという研究室の要望があり、例えば20ml容器に5mlの容量を入れて保存するよりかは、5ml容器で保存する方が良く、効率を考えて不必要に大きな容器にならないようにしていましたが、容器に対して容量が多い為か、突沸してしまう事がありました。
今回、コンビニ・エバポの突沸リスクなく、好きなサンプル瓶でそのまま濃縮出来る事が、作業の効率化を図れた事例となりました。

(取材担当:菊地)

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