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コンビニ・エバポ第13弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

「窒素雰囲気下で濃縮が行え、放置して気づいたら乾燥している」

今回、材料開発でポリマーを良く扱うK様に『コンビニ・エバポC1』を購入して頂いた経緯と感想をお伺いしました。
(インタビュー先:某材料メーカー 有機合成化学 K様)

K様の研究内容

会社としては、電子分野や化学分野など多岐にわたり事業を行っておりますが、私は主に材料開発しており、自社のコーティング技術や化学技術へ関連付けしていく業務となります。
材料開発においていきなり新しいものを開発出来る事は、ほとんどありません。既に世の中に存在しているものに対して、足りないものの物性は何かを追及していき、可能性を探りそれが例えば耐久性であったりした場合に、そこに特化する事で新しい材料が生まれてくるといった感じでしょうか。

コンビニ・エバポ導入の経緯

デモ機を利用した際、濃縮時、サンプルに水が混入するのを避けられること。また本研究所は、基本的にエアー(大気下)ではなく窒素が主流となる為、ガス充填が出来る点をデモで確認する事が出来ました。小回りが利く本体サイズというのも場所を選ばない点で印象的でしたね。
最終的な決め手は、窒素雰囲気下で濃縮が出来る点です。作業全体の手間がかからない点に加えて濃縮の質という面で、窒素雰囲気にして水の混入を避けながら確実に濃縮が出来るという点が重要でした。濃縮後の乾燥状態も、真空オーブンに入れても突沸をしないレベルになれば良いという判断基準をクリア出来ましたし、本体カラーも選べるのでC1の購入を決めました。
Grassカラーにしたのは、ただ単純に緑色(Grass)が好きだからという理由です。決め手の5%位ですけどね(笑) 残りの95%は前述した内容ですし、デメリットに感じた点なども現状は無く満足しています。

活用方法

ポリマーなどを扱う事が多いのですが、合成する際にロータリーエバポレータの小型版の役割としてコンビニ・エバポを利用しています。
ロータリーエバポレータとコンビニ・エバポの両方を濃縮作業に使用していて、容量や工程によって使い分けています。

<使用している溶媒>

例えばDMFの場合、通常ロータリーエバポレータではフラスコに入れて濃縮していたサンプルを途中バイアル瓶へ移し替えてから、窒素を吹きかけて乾燥をさせておりました。御社のコンビニ・エバポは移し替えの必要がなく突沸もないので、別の作業に取り掛かっていて放置していても、気付いたら乾燥している状況です。また、温調機も一体型となっており、40℃位に設定していても濃縮出来ています。

実際使ってみて感じたこと

<利点>

例えば濃縮量が1ℓの場合は、ロータリーエバポレータを利用し5mlの少量スケールの場合サンプルをバイアル瓶に移して、更に乾燥させています。主に50ml、30ml、20mlたまに5mlといったサイズのバイアル瓶で保存するのでそのような時に重宝しています。

<気付きやご要望>

10検体モデル(コンビニ・エバポC10)も出ていましたよね?有機合成の部署以外でも分析の部署では複数処理が出来ればクロマト関係やNMRユーザーにも良いのではないかと感じます。
ガスクロやHPLCなどを扱うところで2ccのバイアル瓶を利用する者などが興味を持つかもしれませんね。

  2ccバイアル(2ccバイアル瓶 参考)

 

取材者のコメント

K様は、従来の濃縮作業でロータリーエバポレータと窒素吹付けの工程で、少量サンプルの際にバイアル瓶への移し替えなど手間に感じられているようでした。
作業中にわざわざ装置の所で見張っている必要が無く、窒素雰囲気下での濃縮にも対応出来るので、メリットが大きいと感じて頂き、コンビニ・エバポが重宝していると、大変ありがたいお言葉を頂く事が出来ました。
K様も「今までは見張っていなければならない作業が、今では放置しておいても安心なので、作業効率が上がりました」と言われていたのですが、コンビニ・エバポの原理によって突沸リスクが無く、容器の移し替えも不要になる事が、今まで作業中に放置出来なかった不便さや他の研究作業に取り組める安心感の気づきになったのではないでしょうか。
是非、同じような悩みをお持ちの研究者様は、コンビニ・エバポを試して頂ければ幸いです。(取材担当:菊地)

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