スペシャルインタビュー

ユーザーズボイス

米国 パデュー大学 薬学部 創薬化学・分子薬理学科 Dr. Davisson / Dr. Fujii
Purdue University Department of Medicinal Chemistry and Molecular Pharmacology

algae

Q.
研究室にお邪魔させていただき、またお時間いただきまして、誠に有難うございます。
Davisson研究室のご専門は:創薬化学、分子薬理学、化学生物学と伺っております。
ご研究のなかで、Smart Evaporator(コンビニ・エバポ)をどのようにご使用いただいているか、お話を伺えますでしょうか。
A.
研究室の藤井氏が、以前使用していた貴社製品を紹介してくれたことがきっかけです。
既存の方法ではどうしても解決できなかった課題があったため、導入を決めました。
Smart Evaporator C1は、たいへん役に立っています。
Q.
ありがとうございます。解決できなかった課題について、もう少々詳しく教えていただけますか。
A.
DMSO水溶液で合成された化学物質を、パウダー状まで濃縮乾固させること、つまりDMSO水溶液中での化学反応プロセスを経たあと、DMSOフリーの状態で単離精製することです。
しかしこの化合物は水に混溶性で、通常の有機溶媒抽出ではDMSOを除去して単離することは不可能です。
技術的にはDMSO 除去は凍結乾燥で可能とされていますが、極めて長時間を要し完全には除去できません。
FDA(アメリカ食品医薬品局)はDMSOを含有する製剤のヒトへの投与を認可していません。
実用的な時間・スケールでDMSOを除去することは、製剤上重要で未だ満たされていない需要なのです。
Q.
DMSO-水から回収したい「化合物」は、具体的には何ですか?
A.
今回の場合は塩化白金(IV)のDMSO錯体: Na[PtCl5(dmso)] です。

algae

Q.
DMSO-freeとなった乾燥サンプルはその後どのようにプロセスされるのでしょうか。
A.
PBSのような一般的な緩衝液で製剤検討します。DMSOさえ除去できれば、マウスやラットなどの動物に注射や経口による投与ができるようになります。
Q.
通常ご使用になる容器は、先ほど見せていただいたバイアル瓶が主でしょうか。
A.
バイアル瓶以外にも様々な形状の容器を試しています。
前述のDMSO除去のほか、ペプチド精製等のHPLCフラクション濃縮にも使用出来るはずです。
濃縮速度を上げるためいろいろ検討中です。御社HPではファルコンチューブやバイアル瓶など真っ直ぐな形状の容器のみが掲載されていますが、実用的には量が多いときは通常のフラスコのような「広く浅い」容器の方が扱いやすいと感じます。
50mLのファルコンチューブ・丸底フラスコ・三角フラスコで試みたところ、ファルコンチューブよりこれらフラスコの方が効率が良かったです*。
50mLフラスコまでは、温調器に収まるのですが、100mLフラスコも使用できると嬉しいですね。
(*同条件:5%DMSO水溶液, 15 mL, 40℃, 90分間で濃縮された分量を比較)
Q.
いろいろお試しいただき、また貴重なコメントをありがとうございます。
細長い容器やフラスコでの濃縮の要望も折々いただきますので、より適したオプションをご提供できるよう検討いたします。
フラスコ類は100mLでも、底部の直径が69mm未満であれば温調ブロックには入りますので、加温用のアルミビーズを入れなければ(100mLフラスコも)使用できます。
A.
検討した100mLフラスコ(三角・丸底とも)は直径67mmですので、温調ブロックを空にすれば収まりますね。
現在Smart Evaporatorと使用中のWelchポンプは流量が35L/minなので、サイズ4や5のSpiral Plug*には少ないですね。手持ちに50-58L/minはありませんが、最近46L/minのULVACを導入しましたので100mLスケールで使用してみます。
(*対応容器口内径 – SP-P4: 15~24mm; SP-P5: 24~32mm / 推奨ポンプ流量 – SP-P4: 50L/min; SP-P5: 58L/min)
B.C.
大きいサイズのプラグを使用される場合、特に濃縮速度のためにはポンプの流量が重要となります。
P5ですと推奨の流量は58L/minですので、お手持ちが流量50L/min未満のポンプが2台ということでしたら「並列」でご使用いただく*という方法もありますのでご検討ください(*実効性はポンプの仕様にもよります:詳細はポンプ納入業者にご確認下さい)。
これからもお気づきの点などありましたら、是非共有していただければと思います。
Smart Evaporatorが、今後ともご研究の効率化に寄与できますようお祈りしています。

(取材担当: 横沢)

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