多検体濃縮装置(オーダーメイド) 第2弾
ユーザーズボイス
従来の窒素吹付装置と比較して濃縮時間が半分に短縮!
今回、6検体分岐装置をご購入いただいたY様に弊社の装置の導入に至った経緯をお伺いしました。
(インタビュー先:株式会社新日本科学 薬物代謝分析センター 薬物動態グループ Y様)
- 阿部
- 本日は宜しくお願い致します。
- Y様
- 宜しくお願いします。
- 阿部
- 弊社のことを知って頂いたきっかけは何ですか?
- Y様
- 代理店主催のインハウスセミナーで他部署の研究者がバイオクロマトの装置を見て紹介してくれたのがきっかけです。
- 阿部
- ありがとうございます。続いて、簡単に研究内容について教えて頂けますか?
- Y様
- 薬物動態研究をしており、生体試料からメタノールやアセトニトリルで抽出したラジオアイソトープをHPLCにかけ分析します。
分析にかける前の処理で濃縮が必要になります。 - 阿部
- 従来はどのように濃縮されていたのですか?
- Y様
- 今までは窒素吹付装置を使用していました。
容量は5mLほど、最大でも15mL程度ですが、6~7時間かけて何とか濃縮していました。
非常に効率が悪かったため、Single Flex G2 でデモをしました。 - 阿部
- なるほど。弊社の装置のご評価はいかがでしたか?
- Y様
- 窒素吹付装置と比べてスピードが速かったので高評価でした。
7時間程かかっていたところが半分の3.5時間くらいで溶媒をとばせるようになりました。また、温度が低いままでとばせる点が非常に良かったです。
あとは、手持ちの真空ポンプをそのまま使えるところも魅力でした。
ただ、効率面から複数の試料を同時にとばす必要があったため、1台のポンプで6分岐できるようなカスタムをお願いしました。 - 阿部
- ありがとうございます。弊社の対応はいかがでしたか?
- Y様
- 漠然としたイメージで伝えた要件に対し、具体的な形を提示してくれました。
最終的にこちらの要望に見合ったものを作ってもらえました。 - 阿部
- 最後に何か気になる点やご質問はございますか?
- Y様
- 大気を吸引して濃縮するので、空気中の水分や埃による影響がないかというのが
気になっています。実はまだ導入したばかりで使用頻度が高くなく検証できていないので、問題が出てきたらまた相談させてもらえればと思います。 - 阿部
- かしこまりました。何かございましたら、お気軽にご連絡頂ければと思います。
本日はお忙しい中ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
6分岐ボックス
用途:1台のポンプから6本に分岐
検体数:6本
本体外形寸法:W300 x D160 x H133
重量:5kg
素材:A5052
※現在では、標準品として多検体モデルをお取り扱いしております。詳しくはこちらよりご覧ください。
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取材者のコメント
Y様は従来は窒素吹付濃縮装置をご使用でしたが、濃縮が実験の律速になっておりお困りだったとの事です。デモの際に濃縮スピードを非常にご評価して頂き、今回カスタムをご依頼いただきました。研究効率改善のお役に立てて非常に光栄です。 (取材担当:開発部 阿部)
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