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コンビニ・エバポ 第44弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

実験系ごとに3機種[K4,C4L,MT8]を使い分け!エバポの順番待ちを解消しました!

今回は、優れた機能をもつ生体分子をデザインし、これまで捉えられなかった生命現象を分子レベルで理解・制御することに挑戦されている某大学工学系研究科S先生にお話を伺いました。

トピックス

・エバポレーターの順番待ちを解消!
・温調のビーズ式とブロック式の各機種を使い分けて、複数種類の容器を使用!
・同時に濃縮可能な検体数が 4 → 20検体
ロータリーエバポ×4台[従来] → ロータリーエバポ×4台+コンビニ・エバポK4/C4ライト/MT8[現在])

コンビニ・エバポを利用する条件

・保有機種:K4 / C4L / MT8
・ご使用容器:9mLバイアル、マイクロチューブ、樹脂容器etc
・溶媒:- ジクロロメタン/HFIP20%PBSと80%アセトニトリルの混合溶媒/600 µL
    TFE/ジクロロメタン、 TFA/ジクロロメタン 100 μL–4 mL
    20%HFIP/DCM 5mLDCM 5mL
・用途:- クルード溶液のNMRを測定して解析するため
    - 化合物溶液をバイアルに移して保管するため
    - 分子プローブ溶液の溶媒の置換のため
    - ペプチドの固相からの切り出し溶液や環状化溶液の溶媒留去のため
      (また、その後、LCMS,HPLCにかけるため)
※利用条件の一覧まとめは、こちら

コンビニ・エバポ導入のきっかけ・導入後の作業について

コンビニ・エバポ導入前は主に、ロータリーエバポレーター[以下、エバポ]と風乾が濃縮方法でした。エバポは4台ありましたが数十名のラボメンバーが使うため、順番待ちが発生し作業効率が悪かったことがストレスでしたし、エバポにアダプタを取り付けて濃縮する作業も煩雑に感じていました。
また、風乾はどうしても時間がかかっていました。幣ラボの場合、サンプルは大容量でなく容量が小さいことが多く、また検体数が多かったため、同時に多検体の処理ができる濃縮装置がないかと探していたところ、同じ大学内の先生からコンビニ・エバポの存在を教えていただいたことが検討のきっかけでした。
導入し使っていますが、コンビニ・エバポは多検体サンプルの同時処理ができて良いですね。今は合計で3つの機種を利用しているのですが、C4ライトでは9mLバイアルを、MT8ではマイクロチューブを、K4では樹脂容器を、といったように容器ごとに機種の使い分けをしています。

 
 

他装置も検討された中、コンビニ・エバポを選んで頂いた理由

導入に際しては複数社のエバポレーターを比較検討していたのですが、決め手の1つは、出身ラボが同じである早稲田大学の山口先生・武藤先生のインタビューを見て、彼らが口コミをするほどいい製品なんだと安心できた点です。
実際、デモの最初にジクロロメタンを試しに揮発させたのですが、話している間にあっという間に乾固して驚きました。その後もしっかりデモをして良さを確認できました。

操作性に関して言えば、マイクロチューブやバイアル、樹脂容器等、容器形状問わず複数同時に濃縮出来る点が、他装置になく使いやすかったこともあります。
検討当初は、同時に10検体のサンプル処理が良いと考えコンビニ・エバポC10を検討したのですが、使用容器ごとに機種を使い分ける使用例を伺い、結果的にはK4とC4ライトの2機種を導入しました。1年後に導入したコンビニ・エバポMT8導入の決め手は、マイクロチューブをそのまま使え、かつ、コンパクトである点でした。
≪導入経緯≫
2022年7月:コンビニ・エバポC4ライトとコンビニ・エバポK4を導入
2023年3月:日本薬学会第143年会展示にてコンビニ・エバポMT8をご覧いただく
2023年7月:コンビニ・エバポMT8導入

コンビニ・エバポを使ってみて感じたこと

<利点>

多検体を同時に濃縮できる点
突沸により試料を失う心配がない点
複数のバイアルを同時に濃縮できる点
操作が簡単、濃縮時間が短い点
小容量(1.5 mL エッペンドルフチューブ)でも濃縮が可能な点
15mLチューブなど、(温調がアルミビーズなことで)さまざまな容器に対応できる点

<課題>

湿度が高い際や嫌気性サンプルの濃縮時に水の混入を防ぐためのガス消費を減らす方法
複数サンプル濃縮時、高さや圧力の調整を出来るようにする点(K4、MT8)
奥のサンプルの様子確認を改善する点(MT8)
ビーズの場合、固定が不安定な点(例:1.5mLチューブなどが倒れそうな点)

取材者のコメント

この度はご多用の中、インタビューへのご協力をいただき、また、改めましてコンビニ・エバポの3機種導入、並びに、貴重なお話のお時間をいただき誠にありがとうございました。弊社の同席者たちの様子から「コンビニ・エバポ愛を感じた」と仰っていただき、お恥ずかしい側面もありつつ、一緒に「こんな風にできないか」と議論ができ光栄でした。

導入当時、複数のメーカー様の製品と比較検討をいただいている中で、作業効率を高めたい真剣な様子を見て何とかお役に立ちたいと思っておりましたので、今回お話を伺い、コンビニ・エバポがお役に立てていることを実感できて大変嬉しく思いまいした。

 

薬学会の際にMT8をご覧いただき、マイクロチューブでそのまま使える点・コンパクトな点にご期待をいただき、その後すぐにご検討をいただけたこともとても印象的に覚えております。コンビニ・エバポの3機種を使い分けていただいており、大変嬉しく思っております。

窒素消費量の削減は長年のテーマとなっており、弊社内でも検討しておりますので、改善された際にはすぐにご案内させていただきます。今後もご期待に応えられるよう努めて参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

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