コンビニ・エバポ第29弾

ユーザーズボイス

分取後そのままの容器で濃縮できるのがいいですね!

今回は、バイオイメージング分野でRI標識薬剤の開発の研究をテーマとされている
花岡 宏史先生にお話を伺いました。
(インタビュー先:群馬大学 バイオイメージング情報解析学講座 特任准教授 花岡 宏史様 )

菊地
近年、医薬品の開発における候補化合物について、薬の効果、臓器や細胞などに取り込まれる様子を生体が生きたまま細胞や分子の動態を確認するための手法として、バイオイメージングが注目されています。バイオイメージングという分野は日本の大学の研究室の数としてどれくらいあるのでしょうか?
花岡先生
大学の研究室では20~30ほどで、私の研究ターゲットは癌細胞を対象としています。
菊地
先生は、PET(陽電子放射断層撮影法)によるイメージングの基礎研究をしておられ、標識合成後のPET薬剤を濃縮する目的でコンビニ・エバポをお使いくださっているようですが、作業の大枠の流れとしてはどのようなものでしょうか?
花岡先生
私の研究では診断用のRI標識薬剤開発を行い、それが更に治療薬としても利用できることを目指しているのですが、基本は入手した核種を用いて化合物をRI標識し、HPLCで精製(分取)したサンプルの有機溶媒を除去するために濃縮して、その後マウスに投与するなどの評価試験という流れとなります。
大竹
分取はトリフルオロ酢酸(TFA)入りの水/アセトニトリルでグラジエント溶離しているのですね。容器の種類や量など教えていただけますか?
花岡先生
5mlの使い捨てのガラスチューブに3ml分取したサンプルをそのままコンビニ・エバポへもっていき、100~200μlまで濃縮しています。これまではロータリーエバポレーターや窒素ガスの吹き付けの原理を利用していたのですが、濃縮の容量が極少量だったため既存装置の老朽化を機にコンビニ・エバポを導入しました。
菊地
実際に導入してみて気づいた点や効率化に繋がったことは何かありましたでしょうか?
花岡先生
今まではガラスチューブから濃縮する為に別の容器へ移し替える必要があったのですが、移し替えが不要となりサンプルロスの不安が減りました。使いたい容器で濃縮できるため、乾固をせず200μl程度まで飛ばした後にそのままシリンジにとってマウスに注射できるようになりました。そのため、作業が2時間程度で済むようになり、昼食中にちょうど濃縮を終えるようにし、だいぶ楽になりました。
大竹
効率化に繋がっているようですね。現在、コンビニ・エバポを2台所有されておられますが、理由としては処理数が多いからでしょうか?
花岡先生
処理数が多いわけではなく同じタイミングで濃縮をする必要があったからですね。というのも、RIには半減期というものがあり、それが2時間と極めて短いことから、試料を分取し、いざ濃縮しようという時に、研究室メンバー同士で装置の使用時間が被ってしまうことがあったので、コンビニ・エバポを増台しました。
菊地
RIを扱うことは時間との闘いなのですね。コンビニ・エバポが活躍していることがわかりました。反対にこれまで使用されてきてもっとこうして欲しい、など要望はございますか?
花岡先生
我々のように試料を乾固させてしまうと回収に手間がかかるので、任意の液量で濃縮を終えたい場合に、ガラスチューブ内の少量になった試料がアルミビーズに隠れてしまうので、容器を持ち上げて確認することがあることでしょうかね。持ち上げなくても液量を確認できるとありがたいです。
菊地
貴重なご意見をありがとうございます。これまでに液量を確認できるセンサーなども検討したこともあったのですが、コスト面から採用が難しいと判断した過去があります。例えば、容器に目盛りがついていて、ちょうど100μlの量が残るような方法があればよいですね。
花岡先生
是非、見つけたら教えてください。推奨の容器なども情報として提供してくれると助かります。
菊地
承知しました。多くのユーザー様や当社での実験を重ねて、価値ある情報を送れるよう取り組んでいきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

取材者のコメント

お話を伺いました花岡先生は、PETによるバイオイメージングの基礎研究をされております。

RI標識開発過程でHPLC分取した溶媒を留去する必要がありましたが、RIは半減期があるため前処理の時間に制約がありました。コンビニ・エバポを導入したことでフラクション容器がそのまま濃縮時にも使えるため今までのような容器の移し替えが不要となりサンプルロスの解消、作業時間の短縮に繋がりました。

現在では適量まで濃縮しシリンジでマウスに投与出来るようになり、さらに効率がよくなり作業時間をコントロールできるようになったので好きな時間にお昼に行けるようになりました。と喜びの声をいただき嬉しく思います。

(取材担当:菊地・大竹)

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