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コンビニ・エバポ第17弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

モザンビーク共和国でもコンビニ・エバポは活躍しています!

今回は、東京大学 生物機械工学研究室 東 万梨花 先生 にお話を伺いました!

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東先生のご研究

モザンビークにおけるジャトロファバイオ燃料の持続的生産
というテーマで、地球規模課題の解決と将来的な社会実装を目標にSATREPSという国際科学技術協力プログラムを行っており、私はモザンビークで日々研究運営や支援に取り組んでいます。

コンビニ・エバポの活用方法

<活用方法>
ジャトロファ種子の含油量と水分量の測定に、コンビニ・エバポを利用しています。
<含油量の計測>
ジャトロファ種子の含油量の場合には、種子の外殻を除いて破砕し、おおよそ4gのノルマルヘキサンで抽出した後に、コンビニ・エバポでノルマルヘキサンを飛ばします。
その油量を電子天秤で計量するという作業です。4回繰り返し行います。
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<水分量の測定方法>
ジャトロファ種子を外殻も含めて破砕し、質量を電子天秤で計量してからコンビニ・エバポで含まれている水分を飛ばします。
前後の質量から水分量を計算する作業ですが、この工程を1回行います。
その際は、ヒーターを100℃設定にして飛ばし、35分ほどで終わります
<濃縮作業について>
非常に少量の乾固作業ですが、容器は主に10mlガラス試験管を利用していますね。
 (ロータリーエバポレーターのようにフラスコに捕らわれず、)10mlガラス試験管でもそのまま濃縮作業が行える点は、簡易的に作業が出来る装置だと感じています。
<実際に使ってみて感じたこと>
唯一要望をあげるとすると、ヒーターを110℃設定に出来る方が好ましいのです。それでも短時間で蒸発出来ていると感じています。
しかし、(コンビニ・エボパ導入前より水分量が)短時間で飛ばせる為、少量の抽出が正確に出来ましたし、ガラス器具ではない為、破損の心配が無い事も良いと感じました。
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モザンビークだけではありませんが、途上国では頻繁に停電してしまうので、研究作業の時間は短いことがとても重要になります。
また、基本的に機器の使用者は学部生で、実験に慣れず、ガラス器具など破損させてしまうこともあるので、コンビニ・エバポのような安心して作業出来る機器は、重宝しますよ。

今後の展望

ジャトロファ種子が次世代へ向けた貴重なエネルギー源となるよう、農産物栽培が難しいモザンビークの地で研究を続ける必要があります。
これからもっと現地のメンバーが実験に慣れ、コンビニ・エバポを活用して、自主的かつ効率的に研究を進めていって欲しいと思います。

取材者のコメント

今回お話を伺った東先生が関わるプロジェクトは、モザンビークといった乾燥地域の厳しい環境下でもリスクの少ない植物の栽培方法を研究されておりました。
以前に、金沢工業大学の加藤先生からコンビニ・エバポを海外へ持ち込む事についてご相談を受けた時には想像もつきませんでしたが、停電などの心配がある中でも、短時間で作業が終えられることやガラス器具ではない為、破損の恐れがなく作業出来ることがわかりました。
モザンビークのような途上国においても、コンビニ・エバポは安心して作業が行える濃縮装置として、今後も世界に広まっていくのではないかと感じました。
(取材担当:菊地)

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「モザンビークにおけるジャトロファバイオ燃料の持続的生産」
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