コンビニ・エバポ第12弾
導入事例紹介(ユーザーズボイス)
界面活性剤溶液などの粘性の高いサンプルも簡単濃縮!!
今回『コンビニ・エバポK1(旧モデルF1)』をご購入いただいたI様に弊社装置の導入に至った経緯を伺いました。
(インタビュー先:C大学 材料化学分野 I 様)
I 様の研究内容
表面化学をテーマに、化学・物理の両方に軸足を置いた研究をしています。
コンビニ・エバポの活用方法
- 研究対象のひとつが界面活性剤となるのですが、この有機合成の濃縮をする際に使用しています。
導入による変化
<導入前の課題>
- 研究室では、1台のロータリーエバポレータを学生数人で利用していました。しかし、界面活性剤溶液は濃度によって状態が複雑に変わってくるので、濃縮のノウハウを単純化しづらく、学生によって結果にばらつきが出ていました。たとえば粘性が急激に増して突沸しやすいのもリスクのひとつでした。また、50mlバイアル瓶などで保存していたので、ナスフラスコからサンプルを保存容器にわざわざ移し替えていましたね。
<導入後の改善点>
- 簡単な合成ではあるものの量をこなす必要があるのですが、有機合成に慣れていない学生でも簡単に作業が出来て、誰が使用しても濃縮の結果に差が出にくい点などが良いと感じています。
- 突沸リスクや容器の移し替えロスが無くなった事で濃縮効率にも好影響が出ています。水溶液、特に粘性の高い界面活性剤溶液でも、コンビニ・エバポだと簡単な操作で、誰でも短時間で効率良く作業が出来るようになりましたね。
コンビニ・エバポの使用頻度
- 使用する時はほぼ終日稼働させています。ただ、通年で毎日というよりは特定の期間に集中して使用頻度が高くなりコンビニ・エバポでサンプルを作り溜めして保存することになります。
実際使ってみて感じたこと
<ご要望>
- 今のところコンビニ・エバポは有機合成でのみで利用していますが、無機ナノ材料の濃縮にも良いのではないかと考えています。あまり熱をかけたくない不安定なナノ材料サンプルでも高温にせず短時間でサッと濃縮が出来ればと思います。
取材者のコメント
I様の研究室では、装置を使う技術に関係なく、誰が利用しても作業性が変わらずに濃縮出来る点や界面活性剤のような粘性の高いサンプルを濃縮する際に、メリットを感じて頂いておりました。毎年、新しく入って来る学生さんにも是非、コンビニ・エバポを継続して利用して頂きたいです。
粘性の高いサンプルにお悩みの研究者様で、まだ弊社装置を利用していない研究者様は、是非、一度お試し頂ければ幸いです。(取材担当:菊地)
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