コンビニ・エバポシリーズ Q&A
コンビニ・エバポシリーズ Q&A
Q1:どのような装置ですか?
A1:
試料から溶媒を揮発させ濃縮する装置です。
真空ポンプと組み合わせ、減圧吸引しながら濃縮しますが、特殊な濃縮栓「Spiral Plug」を使用しているため
突沸せずに濃縮可能です。
Q2:濃縮方法がよく分からないのですが?
A2:
弊社の装置は「吸引式ボルテックス濃縮」という世界初の方法で濃縮します。
スリット(溝)の入ったSpiral Plugを容器にセットして、真空ポンプで吸引するシンプルな方法です。真空吸引時にスリットから入り込む気体によって容器内で螺旋気流が発生し、その力で試料が撹拌され、表面積が増加することで溶媒の揮発を促進します。
Q3:なぜ突沸しないのでしょうか?
A3:
SpiralPlugにスリットが入っており、容器内は低真空状態に保たれるため、沸騰するまで圧力が下がりません。
また、スリットより流入した気体が螺旋気流を発生し、試料を強く撹拌します。そのため、突沸の危険を最小限に抑えています。溶媒の沸点に近い温度へ加温しない限りは突沸がおこることはありません。
Q4:濃縮前に準備するものは何かありますか?
A4:
濃縮時に使用する容器と真空ポンプ、真空ホースをご用意いただき、本体にセットすれば、
すぐに濃縮を始めることが出来ます。
・コンビニ・エバポ[C1,K1用]ポンプ選定方法
別途ご要望に応じて、ガスの供給源やトラップを御準備頂くようになります。
真空ポンプ、トラップには推奨品がございますので、ご確認下さい。
・コンビニ・エバポ[C1,K1用]推奨ポンプ CEP-80
・コンビニ・エバポC1専用トラップ
Q5:どのような容器が使えますか?
A5:
口内径が4~32mm、高さ120mm以下の容器であればご使用頂くことができます。
マイクロチューブやバイアルなどをご使用頂けますので、濃縮の前後で容器を移し替える必要がありません。
容器はお客様ご自身でご用意いただく必要があります。
・対応容器一例(PDF)
Q6:窒素雰囲気下で濃縮したいのだが対応していますか?
A6:
はい。本機は窒素の充填に対応しております。
ただし、ガスの供給源はお客様に別途ご用意いただく必要があります。
Q7:窒素はどこから充填する必要がありますか?
A7:
本体の背面にガスチューブの接続口があります。
標準では外径φ6 mm のチューブに対応しておりますが、異なるサイズのチューブをご使用の際にはお問い合わせください。
Q8:窒素がないと濃縮出来ませんか?
A8:
いいえ。窒素などのガスをご使用にならなくても濃縮することが可能です。
その場合は、Spiral Plugのスリットより流入する気体が大気になります。必要に応じて濃縮環境を選択してください。
Q9:ヒーターを使わないと濃縮出来ませんか?
A9:
いいえ。ヒーターとポンプの電源は別となっておりますので熱をかけずに濃縮を行うことが出来ます。
ただし、濃縮時の気化熱により溶媒の温度が下がると結露しますので、濃縮効率を上げるためには
溶媒の温度が室温以上になるよう加温して頂く必要があります。
Q10:ヒーターはどのように使いますか?
A10:
本体内部のヒーター部に付属のアルミビーズを入れてください。
背面の電源ケーブルをコンセントに差し込み、温調パネルで温度を設定します。
表示温度はヒーター部底面の温度となりますので、ビーズの表面温度とは異なります。
Q11:チューブが汚れたらどうすれば良いでしょうか?
A11:
消耗してしまったC1のチューブは交換する事が出来ます。
消耗品として販売もしており(別売り)詳しいチューブ交換の仕方については動画を用意しております。
・ C1チューブ交換動画
・ コンビニ・エバポC1_チューブ交換キット
Q12:導入の際、税制措置などありますか?
A12:
コンビニ・エバポC10シリーズは、生産性向上設備投資促進税制の「先端設備」に該当します。
・ 生産性向上設備投資促進税制
Q13:ダイアフラム型真空ポンプCEP-80はロータリーエバポレーターに使用出来ますか?
A13:
CEP-80はロータリーエバポレーターにも使用できます。
本製品は、通常、大きな異物、高温の気体を吸引しない限りは、直ぐに故障しません。
ただし、高真空が必要な用途(高沸点溶媒の濃縮等)には、最大スピードでの濃縮ができないため、
向いておりません。※真空ポンプの詳細についてはQ4をご覧ください。
Q14:装置はどのような種類がありますか?また対応する消耗品はどれでしょうか?
A14:
コンビニ・エバポシリーズのラインアップより製品別に対応消耗品の掲載をしております。
是非、ご覧ください。
・ 濃縮装置製品ラインアップ
Q15:濃縮が開始されません。何か解決方法はありますか?
A15:
・真空ホースが正しく接続されているか確認してください。接続されている真空ホースが破損している場合なども
正常に吸引ができない原因になります。
・吸引バルブの開閉をしても気流に変化が見られない(試料の攪拌が行われない等)、または吸引バルブが空回りしている
などの症状でしたら、吸引バルブ裏側の六角ナットが緩んでいる可能性があります。六角ナットを確実に締めてください。
・溶媒や固形サンプルを直接ポンプに吸わせてしまった可能性がある場合には、本体内部の配管や真空ポンプ内に
異物が付着してしまっていることによる影響で吸引が正常に行われていない可能性がございます。
弊社では上記のような場合も含めて、長期利用のお客様に点検とメンテナンスパックをおすすめしております。
・ コンビニ・エバポの点検&メンテナンスパック
Q16:溶媒の留去速度は早くできますか?
A16:
容器、容量、溶媒種類や実験条件にもよりますが、以下の項目を見直すことで改善できる場合がございます。
・温度を上げる:温調器の表示値は液量温度ではなく、試料は気化熱の影響で表示より低い温度であると言えます。
その為、温度を高く設定することで、気化が促進されます。(室温から100℃まで対応可能です)
・不活性雰囲気で行う:コンビニ・エバポC1などのBOXタイプに限定されますが、窒素やアルゴンなどの不活性雰囲気、
あるいは乾燥ガス利用により、濃縮の妨げとなる大気中の水分を減らすことで、気化が促進されます。
・真空ポンプを見直す:ご使用されている真空ポンプが適正なものでない場合にも、使用する容器などにもよりますが、
留去速度が減少する場合があります。下記のように適する真空ポンプをご使用することで気化が促進されます。
・コンビニ・エバポ[C1,K1用]ポンプ選定方法
・コンビニ・エバポ[C1,K1用]推奨ポンプ CEP-80
Q17:温度表示のパネルにSTOPと表示されて加温が出来なくなりました。
A17:
解除方法は紫色の◀ボタンを長押しすると解除できます。
このボタンはカーソル移動だけでなく、長押しすることでSTOPモードのon/offになります。
現在温度を表示しつつ、加温は止めたい、という場合にご利用いただくこともできます。
Q18:コンビニ・エバポの英名は何ですか?
A18:
Smart Evaporatorという名称で展開をしております。
Q19:コンビニ・エバポC4ライトとコンビニ・エバポK4の違いは何ですか?
A19:
どちらも同じ4検体対応モデルとなっております。こちらにて詳細を比較していただけます。(比較表)
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