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コンビニ・プレップによる脱塩の原理(1)

アプリケーション

はじめに

・分取HPLCやGPCなどで目的成分の分画を行う場合、移動相に不揮発性バッファなどの塩類を用いると各フラクション中にも塩が含有されることとなり、その後のアッセイのために脱塩が必要となる。
・脱塩の手法として、「液-液分配」「透析」などがあるがいずれも手間がかかり、収率が悪いなどの課題がある。
・本報では、コンビニ・プレップを用いた脱塩の基本原理を解説する。

原理

・コンビニ・プレップでは、以下に示すように「疎水性相互作用」を利用した「脱塩」を行う
ことが可能である。(吸着剤として、三菱ケミカル製「HP20」「SP207」を使用)

・分画された試料溶液には、「目的成分」と「塩類」が混在している。
・これらの物質の「極性の違い(目的成分は比較的極性が低く、塩類は極性が高い)」を利用して「脱塩」を行う。

・通液時、相対的に極性が低い「目的成分」は吸着剤に保持される。
・極性の高い「塩類」は保持されずに排出される(脱塩される)。
・有機溶媒を流すことで疎水性相互作用が弱まり「目的成分」が抽出される。

・溶媒を含む試料溶液では、目的成分と吸着剤の疎水性相互作用が妨げられ収率が悪くなる。
・試料添加時に、コンビニ・プレップで吸引攪拌を行い試料溶液中の溶媒相対量を下げることで、目的成分の吸着剤への保持を向上できる。

まとめ

・コンビニ・プレップによる脱塩は、疎水性吸着剤と目的成分の疎水性相互作用を利用して行われる。
・リザーバーからの排液は、真空ポンプを動力源とした電動排液であるため迅速かつ省力化が可能。
・溶媒を含む試料溶液でも、リザーバー内での吸引攪拌により溶媒の相対量を減少させることで収率向上が可能。
・60mLのリザーバーが使用できるため、1度に数十mLの試料溶液を処理することが可能。
・以上のように、コンビニ・プレップを用いることで、分画物の脱塩を簡便迅速に行うことが可能である。

 

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