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アールグレイのレトロネーザルアロマ

アプリケーション

目的

飛行時間型質量分析計を検出器としてアールグレイ(紅茶)に含まれる香り成分のレトロネーザルアロマ分析を行なった。

実験方法

イオン源  : ChemZo バイオクロマト社製
質量分析計 : compact  QTOF Bruker社製
測定方法  : アールグレイ及びアッサムを飲用後に鼻腔を抜ける香り成分をチューブを介してMSに導入
解析方法  : Spectra Scope及びData Analysisソフトを用いてマススペクトルから香り成分を抽出

結果

マーカー探索ソフトであるRetronasal plusを用いてアールグレイから二つの香り成分を検出した。(Fig.1)   これらはフルーティーな強い香りのリナロール(C10H18O)及びシトラール(C10H16O)と推定しました。また,Fig.1のEICからリナロールは飲用後に感度が直ぐに低下していくのに対して,シトラールは飲用後に徐々に感度が低下していくタイプの香り成分であると推定しました.なお,アッサムからはこれらの香り成分は検出されませんでした。(Fig.2)

 

 

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