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コンビニ・エバポ 第48弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

120検体も処理できて、手が空いて他の作業も進みました!」

今回はコンビニ・エバポC4をご導入いただきました京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻 有機設計学講座 杉野目研究室 助教 良永裕佳子 先生にお話を伺いました。

トピックス

・最大で20サンプルほどの数をエバポ処理するのに役に立ちました。
・操作が直感的にわかるのですぐに学生研究員も操作できます。
・人の手作業から脱却でき、そのエバポ処理の間、他の作業ができるようになりました。

 

研究内容と濃縮の目的

同研究室では、革新的な分子変換反応や新機能材料の開発を目指し、有機金属化学をベースとする新反応・新反応剤の探索、ケイ素・ホウ素等の’炭素親和性’の高い金属元素含む有機化合物の効率的合成法の開発、高度に制御された3次元構造を有する有機高分子の精密合成について研究されています。(研究室WEBページより引用)
研究テーマは一言で言いますと有機合成・高分子合成となります。特にキラルな分子の合成方法とその物性に興味をもって研究しています。
コンビニ・エバポは反応溶媒の留去のために利用しています。コンビニ・エバポであらかた飛ばし、最終的には真空引きで乾固まで行っています。反応後のサンプルをロータリーエバポレーターで飛ばして、ナスフラスコ容器のまま保存するにはスペースが必要です。分液の場合も作業に手間がかかります。
様々な条件で作成したサンプルをそれぞれ収集し、濃縮してバイアル瓶スケールでそのまま保存できることに価値を感じています。

コンビニ・エバポを利用する条件

・保有機種:コンビニ・エバポC4
・ご使用容器:20mLバイアル・4mLバイアル
・溶媒: DMF ・クロロホルム・THFなど/10mL、2~3mL(容器の約半分の容量)
・設定温度:30℃ ※高沸点使用時は高め(60℃ほど)
・濃縮頻度:毎日1回以上必ず使用
      ※多い時は、1人あたり最大で20サンプルほど扱うこともあります。
・作業時間:1回に30分以内ほど
・設置個所:ドラフトチャンバー内

コンビニ・エバポ導入のきっかけ・導入後の作業について

前職の現場でコンビニ・エバポのユーザーでした。使い勝手などが分かっていたので現在の職場でもエバポ処理時に使えるなと思ったので研究室内で協議し導入を決めました。サンプルをNMRやGPCにより測定しています。これまでは、ロータリーエバポレーターやアナログな窒素吹付(既存の窒素ラインのチューブを外して容器へ注入)を行っていました。
ですが、特に窒素吹付は人が張り付いて操作していたので、その時間がもったいないと感じていて、微量ならなんとかやっていましたが、それでも時間ロスがありました。
今はその点がコンビニ・エバポによって改善され人が張り付かなくても良くなったので他の作業を行えています。

コンビニ・エバポを使ってみて感じたこと

<利点>

・直感的にどのように扱えばいいか理解できることです。パッと見て主電源があって、バルブがあって、上下に動かしてというように学生さんがすぐに扱えて助かっています。他の装置で詳細条件をセットして使用する装置もありますが、その条件を選択しないとならないので間違えることもありますし、わかっている人が設定しないとならないので意外と手間だったりします。

<課題>

・排気音が大きいこと。他の人と話している時や誰かに呼ばれている時に、聞きたいことが聞けないことも・・・
・もっと容量の大きい容器を選択できるようになるといいかなと思います。

取材者のコメント

良永先生、この度はお忙しい中お時間をいただき誠にありがとうございました。先生の研究現場で、コンビニ・エバポが役立っているというお話を伺うことができ、大変嬉しく思っております。
「学生さんにとって直感的に理解でき、すぐに扱ってもらえるようになる」というお話から、今後も更なるユーザービリティの高い製品でありつつ、研究に役立つものづくりをしていくことが弊社に期待していただいていることなのだと再認識できました。
大変貴重なお声をいただきありがとうございました。
(取材担当:川田、遠藤)

吉永先生が紹介されているインタビューはこちら(京都大学のページへ遷移)>>

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