プレートシール第1弾 | 理化学製品の株式会社バイオクロマト | 理化学製品の株式会社バイオクロマト

プレートシール第1弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

1000気圧に耐えるシール

(本製品は販売中止となりました) 詳細はこちらをご覧ください : 製造中止のお知らせ

今回はRAPID CRSをご購入頂いた加藤様のところにお邪魔させて頂き、研究内容や製品の使用方法など詳しいお話を伺ってきました。
(インタビュー先:独立行政法人海洋研究開発機構 海洋生物多様性研究分野 加藤 千明 様)

加藤様の研究内容

深海にすむ生命体が、どのように深海の水圧に適応しているかの分子メカニズムを研究しています。

RAPID CRS の活用方法

深海微生物が水圧に適応するために重要な遺伝子を
スクリーニングする際に使用しています。
加圧チャンバー

(加圧チャンバー)

<具体的な実験条件>

対象微生物の圧力変異株を作製してスクリーニングしています。例えば、500気圧に適応できる深海微生物を取ってきて、そこに遺伝子導入や遺伝子の欠失、化学物質を加えるなどの処理を行い、変異株を作製します。
次に作製した変異株のコロニーを作り、培地を入れた96ウェルプレートに植菌します。そしてRAPID CRSでシールして、水圧をかける装置(加圧チャンバー)の中に、プレートごと沈めて設置し、水圧をかけます。
加圧した後、1週間ほど菌を培養し、その生育を確認します。
加圧培養後、元気に生育している菌と生育できない菌とを選別します。
生育できない菌は、この場合500気圧に適応するための遺伝子を失っている、つまりその失っている遺伝子が500気圧で生きるために重要な遺伝子であると判断できます。

実際使ってみて感じたこと

試しに加圧チャンバーで圧力をかけたところ、
はがれにくく、プレート内からの液が漏れなかったので購入しました。
他社のシールは水圧をかけると、はがれたり、プレート内の液が漏れることがありましたが、RAPID CRSは粘着力が強く、ある程度の伸縮性があるので、他のシールに比べて、水圧をかけてもはがれず使用できました。
加圧チャンバーの最大能力が1000気圧だったので、1000気圧まで試しました。
rapid_crs02(加圧チャンバーの内部。この中にRAPID CRSを貼ったプレートを入れる。)
rapid_crs03

(有人潜水調査船『しんかい6500』)

 

 

 

取材者のコメント

今回取材させて頂きました加藤様は深海にすむ生命体の研究をされている方で、私自身も深海に興味があり、とても面白い話を聞かせて頂くことが出来ました。

やはり、海は人類の最後のフロンティア、ロマンあふれる分野であると感じました。

シールは使い方がシンプルですが、そのシンプルさゆえに、研究者の方々にいろいろな使い方を見つけてもらえることができる製品だと実感しました。

様々な分野・研究に弊社の製品が使用されていることを大変嬉しく思います。

(取材担当:倉橋)

RAPID CRS の製品情報はこちら>>

備考

1000気圧・・・水深約10,000メートルの圧力に相当

NHK for School 『水深10000メートル!?-ダイジェスト/大科学実験』

http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300888_00000

NHKオンライン トップページ http://www.nhk.or.jp/

 

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