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コンビニ・エバポ第27弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

DMSOや水などの高沸点溶媒でも固体試料でも、
サンプル管のまま簡易的に濃縮が行なえるコンビニ・エバポが活躍しています!

今回は、有機典型元素化合物の合成と構造、生理活性に関する研究をテーマとされているN先生へお話を伺いました。(インタビュー先:C大学 N先生)
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N先生の研究内容

当研究室では、有機典型元素化合物の合成と構造、生理活性に関する研究に取り組んでおり、カラム精製溶液、NMR測定後の溶液、反応混合物など、多くの濃縮作業においてコンビニ・エバポを利用しています。

濃縮作業の流れ

基本的には、処理する液量が多い場合は、ナスフラスコを用いてロータリーエバポレーターである程度飛ばして、20mlや50ml程度のサンプル管へ移した後にコンビニ・エバポで濃縮を行います。
また、NMR測定後チューブからサンプル管に移した後や反応混合物をそのままサンプル管に移した後にも、コンンビニ・エバポで濃縮する作業があります。

<溶媒の種類・容量・温度の設定>

溶媒はクロロホルム、ジクロロメタン、エーテル、エタノール、DMSO、水などを2ml~15ml程度の容量となり、主にサンプル管の利用ですが、通常は温度設定40℃で行い、高沸点溶媒の際には70℃~100℃まで高温にすることもあります。

コンビニ・エバポ導入前の課題・改善点

<導入前の課題>

ロータリーエバポレーターを主で利用していた頃は、サンプル管をトラップ球のオススリに穴をあけたゴム栓やろ過アダプターを使ってセットしていました(今も時々していますが)。しかしこの作業はまず取り付けに手間がかかること、サンプル管が外れて、水浴に落ちてしまういわゆる池ポチャの危険性を感じながら作業をしていました。

<導入後の改善点>

現在では、そのままサンプル管の使用が可能ですので、ナスフラスコを使用する機会も減り、作業スペースにも余裕ができるようになりました。実験も数十mgの反応など小スケールが多いため、サンプルロスが減らせていることも良いです。

<ロータリーエバポレーターとの併用>

実験台に、双方(コンビニ・エバポ、ロータリーエバポレーター)とも配置しています。実は、試料が固体の場合にこれまでは濃縮直前に固体が飛び散ることがあったのですが、コンビニ・エバポにしてから改善されたため、容量だけでなく、扱う試料によっても装置を使い分けて作業しています。

実際使ってみてのご感想

しっかりとは覚えていないのですが、営業の方が研究室へ来られた際には、ここまで便利なものだと思いませんでしたが、今ではコンビニ・エバポが2台に増え、研究室の学生14名で毎日頻繁に使用しています。
研究室内には規格の異なる様々なサンプル管が混在していても、濃縮栓Spiral Plug と容易に合わすことができるため、使い勝手が良いと評判のようです。我々のような有機化合物の合成を行う研究では、サンプル管での作業が多いと考えられますので、欠かせない存在となっています

取材者のコメント

お話を伺いましたN先生は、有機合成化学や医薬品化学、材料化学など多岐にわたる分野へ応用可能な機能性分子の創出をテーマにした有機典型元素化合物の合成、反応性や構造の研究をされております。
これまでロータリーエバポレーターにゴム栓やろ過アダプターを接続し、サンプル管で溶媒留去を行っていましたが、取り付けの手間や落下の危険性を感じながら作業をしておりました。
コンビニ・エバポの吸引式ボルテックス濃縮法により、容器内が真空にならず、サンプル管をそのまま接続することができるため、手間なく、安心して作業が行なることに加えて、DMSOや水などの高沸点溶媒、更には固体試料の濃縮においても、簡易的かつ効率的に実験作業が行なえている様子が伺えました。
改めて、有機合成分野の少量の濃縮において、コンビニ・エバポの有用性を感じる事ができました。
(取材担当:菊地)

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