コンビニ・エバポ第25弾 | 理化学製品の株式会社バイオクロマト | 理化学製品の株式会社バイオクロマト

コンビニ・エバポ第25弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

粘性の高い試薬を16検体処理するのに、今までは8時間以上かかっていた作業が
1時間20分程で済むようになり、作業時間が大幅に改善されました!!

今回は、生体内リン酸化合物を対象とした選択的抽出法の開発をテーマとされている清川様へお話を伺いました。(インタビュー先:福岡大学 薬学部 薬品分析学教室 助教 清川 恵奈 様)

algae

清川様の研究内要

現在、私たちは、生体内リン酸化合物を対象とした選択的抽出法の開発をテーマに研究をおこなっています。
本研究で用いる新規の試薬を新たに調製した際、一度反応溶媒を全て取り除き、目的の濃度に再調製するために濃縮を行っています。

コンビニ・エバポ4検体モデルの活用方法

いくつかの種類の試薬を混合して、新規抽出試薬を調製します。調製後に溶媒を全て除去し、残渣を目的の濃度になるよう再調製するという工程です。

<溶媒・容量等の実験条件>

水、有機溶媒の混合液 約100~200 µLを2 mLのチューブに入れて濃縮しています。
通常の所要時間は、4検体を同時に処理して20分程度です。試薬の粘性が高く、濃縮の効率が悪いため、確実に溶媒が除去できるよう、時間を長めに設定しています。機器の設定温度は40℃と低温ですが、手早く濃縮できていると感じています。

導入による変化

<導入前の作業方法>

これまでは、御社の旧型モデルのエバポレータを使用していました。加温装置がなかったため、恒温槽の隣に置き、チューブを恒温槽へと固定し、濃縮していました。そのタイプは初期型なので当然かもしれませんが、1回に濃縮できるのは1検体のみであり、また、Spiral Plugを上下させることができなかったため、容器のセッティング加減の差によって、検体間の濃縮効率にばらつきがあると感じていました。
さらに、検討内容が多いと試薬をすぐ消費してしまうため、たくさんの検体を1日かけて濃縮していました。1日で最大16検体行っていて、当時は1検体あたり30分以上、合計で8時間以上かかっていました。

<導入後の改善点>

濃縮にかかる時間が圧倒的に削減できました。これまで、粘性の高い試薬中に細かく分散した溶媒を飛ばすためには長い時間が必要でした。
一方、コンビニ・エバポを使用した場合は濃縮スピードが早く、また4検体を同時に(濃縮)できるので、作業効率が圧倒的に上がりました。4検体ずつ約20分程度、合計でも1時間20分程で濃縮できるようになったことで、次の検体と入れ替える手間も、濃縮に必要な時間も減り、圧倒的に作業時間を削減できるようになりました。また、以前よりしっかりと溶媒を飛ばすことができていると思います。

コンビニ・エバポを導入したことで、作業効率が向上したので満足しております。

取材者のコメント

今回お話を伺いました清川様は、生体内リン酸化合物を対象にした選択的抽出法の開発を研究テーマとしており、試薬調製後の溶媒除去にコンビニ・エバポ4検体モデルを使用しております。
以前より弊社の吸引式ボルテックス濃縮を可能にする原理である旧型モデルの濃縮装置を使用していましたが、1日最大で16検体のサンプルを処理する必要があり、約8時間費やしておられました。
2mLチューブに入った水・有機溶媒の混合液の除去時間が4検体同時処理できて20分程度になったことから、最大16検体処理しても80分程度で済むようになり、これまでと比べて1/6まで時間を短縮できたと、喜びのお言葉をいただくことができました。また、これまでは濃縮に時間がかかっていた粘性の高い試薬の溶媒除去でも、現在では迅速に処理でき、研究作業効率の大幅な向上へ繋がった事例となっております。
(取材担当:菊地)

コンビニ・エバポK4の製品情報はこちら>>

 

デモ依頼・ご質問等受け付けております

納入先一覧

arrow_drop_up