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コンビニ・エバポ第24弾

導入事例紹介(ユーザーズボイス)

検体数が複数の場合には、作業時間が圧倒的に速くて便利です!

今回は、セルロースナノファイバーによる効率的触媒反応の開発を行っている鹿又様にお話を伺いました。(インタビュー先:九州大学大学院農学研究院 環境農学部門 サスティナブル資源科学講座 生物資源化学分野 鹿又 喬平 様)

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鹿又様の研究内容

当研究室では、天然多糖類の「構造」が誘導する「未知機能」に着目した、新しい生物材料機能学や森林微生物の「働き」を活かした「物質変換」を目指す新しい酵素・生物工学を探求しております。
私は触媒・複合材料グループに属しており、セルロースナノファイバーによる効率的触媒反応の開発を行っています。

コンビニ・エバポC10ライトの活用方法

抽出した成分をNMR(日本電子)や超臨界流体クロマトグラフィー(Waters)で分析する前処理で溶媒を留去する為にコンビニ・エバポを利用しています。
少量溶媒の留去作業ですね。
最初に30ml程度の反応溶媒をロータリーエバポレーターで留去し、少量になったら6mlバイアル瓶に移して、コンビニ・エバポで濃縮してから分析にかけるという作業になり、バイアル瓶のまま室温や冷蔵環境で保存しております。

<容器・容量等の実験条件>

ジクロロメタンや酢酸エチル等の溶媒3mlが入った6mlバイアル瓶をコンビニ・エバポC10ライトにセットし、温度を40℃に設定して濃縮を行っています。
同時に3~8検体位を処理しておりますが、15分程度で飛ばせており、その作業が1日2~3回あります。

実際使ってみて感じたこと

<利点>

私が研究室に着任時、既に導入済だったのですが、当研究室では基本的にロータリーエバポレーターによる減圧濃縮で対応していました。
サンプル1検体だけを処理するのであれば、ロータリーエバポレーターと同じ程度の作業時間ですが、複数検体ある場合は、コンビニ・エバポの方が圧倒的に速くて便利です。
1検体だけではなく、常に複数(作業が1日3回あった場合には、最大でも24個)のサンプルを処理する必要があったため、同時に溶媒留去できることで作業時間が半分以下になりましたし、有機溶媒の揮発時間もロータリーエバポレーターと比較しても遜色ありません。

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例えばサンプルが8つあれば8つ同時に、複数のサンプルを同時に処理できるので、スクリーニングに適していると感じています。
また、吸引式ボルテックス濃縮の原理によって、減圧度を調整しながら操作する必要がなく、突沸する心配もないのも良い点だと思います。

<導入前の課題・改善点>

保存する為にはどうしてもサンプルをバイアル瓶へ移す必要があるのですが、ロータリーエバポレーターで処理する場合には、突沸させないように常に減圧度をチェックしていた為、運転中は手が離せない状態になっていました。
突沸してしまった場合、分析用のサンプルとなる為、コンタミ等も気になってきますが、コンビニ・エバポではサンプルをセットしたら、そのような不安を抱えず、他の操作に移ることができるので、その点でも作業効率が改善しています。

取材者のコメント

効率的触媒反応の開発に取り組んでおられる鹿又様は抽出成分の分析前処理における溶媒留去を3~8検体同時に処理する必要性があり、コンビニ・エバポC10ライトをご活用されております。
従来は約2時間かかっていたと考えられる濃縮作業がわずか15分程度で済ませられることから作業性が増し、突沸リスクも無いことから分析用サンプルへのコンタミ懸念もなく、安心して作業が出来ることによって、研究の効率化に繋がった事例となっております。
『検体数が複数の場合、圧倒的に速くて便利です』と頂戴した最高のお言葉から、分析される研究者様の前処理時間の短縮に貢献でき、大変光栄に存じます。
(取材担当:菊地)

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